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昭和27年生まれ。コーヒーばかりでなく、ワインや料理全般にも造詣が深い。コーヒー豆の焙煎業と喫茶店を始めたきっかけは、ワイン好きの友人から、コーヒー豆が生成や発酵、熟成など、ワイン同様の深い面白さに満ちた存在であることを知らされたことから。文学や音楽など幅広いジャンルを自在に語ることのできる趣味人である
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のめり込むと、とことん行くタイプ。マイスター金澤を知れば知るほど、そんな言葉がピッタリに思えてくる。氏の城である福島県白河市のコーヒー店「玄豆屋」。好きが蒿じて始めたお店というだけに、すべてが手作り感覚。実はマイスター金澤の実家のもともとの家業は燃料や園芸作物の種の販売。通りに面した1階の店頭には、焙煎用の機械が据え付けられているが、自ら焙煎したコーヒー豆ばかりでなく、野菜の種やイタリア料理の食材などもならんでいるという状態である。玄豆屋には近所はもちろん、東京など遠方からも豆を買いに、またマイスター金澤の淹れるコーヒーや幅広い会話を楽しみに、大勢の人々が集まってくる。「私はね、自分が美味しいと思った方法で淹れてるんです。習ったことはないんですよ。モノの本とはちょっと違うかもしれないですけど、粉が要求する分だけのお湯を注ぐだけです。」
自らを「コーヒー中毒」だと語る氏が、厳選し焙煎した自慢の豆を手際よく挽いてドリップするコーヒーは鮮烈かつ芳醇で、まさに珠玉の珈琲である。
「『コーヒーは美味しい』というイメージは打破しなければと思うんです。美味しいモノではなくて、他の食品とまったく違う苦味や芳香を楽しむものですよ、コーヒーは」
玄豆屋
福島県白河市道場町29
TEL 0248 (22) 7043 / FAX 0248 (22) 5094
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